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2008年07月16日

食料・・・

今朝から、テレビ・新聞のトップは、『全漁協一斉休漁』でした。
皆さんはどう感じたんだろうか?

燃料高騰により、船を出せば出すだけ赤字になる・・・
では、競り値を上げて、価格転嫁を行うとどうなるか。
ニュースのアンケート結果では、75%が買い控えると・・・
すると、また値が下がる。
自由経済である以上、このサイクルは仕方ないのでは・・・
やはり、EUが行っているような直接所得保証を行わなければ。

これは何も、魚介類だけの問題ではありません。
現在、農業界で非常に懸念されてることが、肥料の高騰です。
各種資材の高騰がここ数年続いていましたが、これは、北京五輪特需で、一時的なものと楽観的な面もありました。
しかし、原油高騰も非常に厳しいことですが、肥料の原材料の高騰、さらに不足という今までにない危機的状況を迎えつつあります。
どういうことかと言うと、今朝報道された漁業の危機というのは、非常に近い将来、農産物についても同じことが言えるのです。

農産物を作るために、一番重要なもの『肥料』、漁船を動かす燃料と同じもので、つまり、肥料が高騰してしまえば、生産コストの抑えようがなく、作れば作るだけ赤字となるわけです。
今回、なぜ肥料が値上げしたのか。
それは、肥料の原料であるリン鉱石の世界最大規模の輸出国である中国が実質的な禁輸措置に踏み切ったからです。
今年4月、中国は化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げた。
13億人という世界最大の人口を養うべく自国の農業向けにリン鉱石を活用するように方針を変更したためです。
もう一つの主産国アメリカは、すでに輸出規制を行っています。
日本はリン鉱石の全量を輸入に頼っており、その多くを中国に依存しております。
国際的な資源獲得競争のなかで、日本では原油や食料価格の高騰ばかりに目が向いているが、国際的には肥料も同じように重要視されている。

つまり、最悪肥料が手に入らなくなるということです。

そういった状況の中、世界はWTOという自由貿易のルール作りを進めています。
本日上京しておるのは、来週に控えたWTO農業交渉閣僚級会合に向けた生産者代表決起集会に参加するためです。
現在、日本農業は一定の関税をかけることにより、世界との格差を埋めてある意味農業を守っています。
しかし、WTOは、自由貿易推進ですから、関税の撤廃を掲げた交渉です。
農業を守るのではなく、『日本国民の食料』を守るという点から、物事をとらえていただきたいと思います。
  


Posted by ボビー at 09:28Comments(18)