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2009年05月19日

減農薬への取り組み・・・

病害虫との闘いは、農家にとって重要なことです。
当然使わなくて良い物なら使いたくありません。
安心安全の面からは当然のことですが、経営的にも高価な農薬を散布することは避けたいものです。

反田ネクタリンはハウスでの栽培ですので、殺菌剤については通常10回近く散布するところが1~2回の散布ですみます。
殺虫剤についても、ハウスのビニール被覆されてないところにもネットを張ることにより、カメムシやコガネムシ類の進入は防ぎ、いくらかの散布減は出来ています。
しかし、アブラムシ、カイガラムシ、ダニなど細かい虫に関しては、防除するしかありません。

そこで、以前にも紹介したことがありますが、コンフューザー(複合交信攪乱剤・性フェロモン剤)を使った防除を行い農薬散布を減らしています。



性フェロモンとは・・・
昆虫が交尾するためには、お互いの居場所を知る必要があります。
そのために、雄は、雌の放出する性フェロモンを頼りに、雌の元へ飛んでゆくのです。
交信攪乱剤は人工的に合成した性フェロモンを果樹園の中に充満させることにより、 この害虫の雌と雄の出会いを妨害するものです。

このコンフューザーによって駆除出来るのは、ネクタリンや桃の栽培に大敵なモモハモグリガ、モモシンクイガ他です。



性フェロモン剤を利用するようになって、農薬散布回数は激減しました。

ただ、アブラムシ・ダニに対しては、防除をしなければなりません。
あと、最近頭を悩ましているのが、ケシキスイです。
てんとう虫くらいの大きさの虫で、収穫期に入った熟した果実を食すので、防除出来ません。

柿に対しては、現在一番の難敵フジコナカイガラムシの性フェロモン剤が開発中で、昨年当たりから現地試験に入り、良い結果が出ているようです。
商品化されれば、柿農家にとってこれほど頼もしいものはありません。
  


Posted by ボビー at 07:49Comments(18)