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2012年10月11日

市場原理主義に思うこと


博多早秋柿です。

福岡県期待の新品種として、10年ほど前から作り始めました。

不完全甘柿の西村早生が、渋果の問題や日持ちの悪さなどで低迷していた時に登場した完全甘柿の早秋に期待をし、自分も先進的に栽培にチャレンジして来ました。

当初は果形の悪さがデメリットと言われていたくらいで、病害虫については、さほど問題視されていませんでした。
ところが、4〜5年経ち着果しだすと、炭疽病にかかりやすく、既存の防除計画では防ぎきれないことが判明しました。
普及センターや防除所との共同研究で、生育初期での基礎防除で発病を未然に防ぐ早秋独自の防除歴を作りました。

このことで、ここ数年、安定した着果をさせることが出来るようになっていました。
一昨年、昨年は、春先の低温など着蕾量が少なく、収穫量が少なかったんですが、今年は、決して気候が良かったとは言えませんが、炭疽病の発生も少なく、安定した着果量が確保出来ました。
しかも、9月下旬からは晴天続きで、色づきも見事な柿色に染まり、早秋を栽培始めて最高の出来映えだと自負しておりました。


ところが、毎日の市況が芳しくありません。

収穫が進むほど右肩下がり…
自分としては、納得がいかない。
JA共販による市場出荷ですので、豊作の年には価格が下がる。
そう言ってしまえば…

しかし、正直、今年ほど見事な博多早秋はないと思えるほどの出来、作り手としては、残念を通り越して悔しさが…

こんな時代だからと諦めざるをえないのか…

我々生産者にも甘えがあるのは確かかもしれません。

もっと販売面に力を入れるべきだと。

自分も一役員として、アイディアを出したり、意見を言ったり、行動に移しています。

しかし、簡単には打開出来ないことばかり…

大きな話で言えば、市場原理主義に行き着くところで幸せはあるんだろうか…

TPPは、静けさを保っていますが、アメリカ大統領選が終わると、一気に加速する可能性も否定出来ません。

競争も大事だとは思いますが、本当に大事なものは何かを見失わないようにしなければ。



今日は医大の診察ですので、待ち時間に日頃思ってることを長々と書いてしまいました(^-^;)

右手の痛みは多少ありますが、痺れが取れたんで一安心。
まもなく診察開始時間。
今朝は、かなり早く来たんで、担当の中では一番かな(^∇^)
  


Posted by ボビー at 08:57Comments(6)